ヤンバルの森の宝「センダン」
センダン(栴檀)は、古くから生薬として利用されてきました。
◆樹皮: 生薬の苦楝皮(くれんぴ)→解熱・駆虫剤として煎液を服用。
◆果肉: 生薬の苦楝子(くれんし)→ひび、あかぎれ、しもやけに外用/整腸、鎮痛薬として煎液を服用。
◆葉: 強い除虫効果があり、除虫に用いられていた。
「葉」以外は国内では医薬品に指定されています。「センダンα」で使用される(センダン抽出エキス『RE-110』)は、この植物研究の第一人者の(生物資源利用研究所)根路銘国昭所長が開発した「有用な成分のみを抽出」する独自の技術(特許製法)により精製されています
センダン、またの名を「ニーム」
「センダン」はまたの名を「ニーム」?といい、世界的に農作物の安全性に対する関心が高まる中、センダンのこんな効果も注目を集めています。その中でも特出すべきは、ニームの木がもつ「虫を寄せ付けない忌避効果」です。農薬に頼らない栽培を目指し、「ニーム」を利用した害虫が寄り付きにくい環境作りが進んでいます。
農業資材としては、主にセンダンの実を絞り抽出した葉面散布用の「 ニーム オイル 」と、その絞りカスを利用した「 ニーム ケーキ(ニーム 顆粒)」が土壌改良剤として使用されています。
また近年では、森林産業・地球の砂漠化の防止・病気の予防などに有効だと世界的に注目されています。
米国では、1985年にEPA(アメリカ環境保護庁)が正式に生物農薬として認可し、そのオイル(ニームオイル)を原料とした多様な薬剤が農薬登録されており、広く有機農法の一環として使用されています。
このことから、センダンは21世紀における有用な資源になると予言されています
(『ニームとは何か?』国際開発のための科学技術委員会 編著1980年;『アーユルヴェーダの世界』幡井勉編著2000年より参考)
センダンの詳細
科名: | センダン科 |
---|---|
別名: | アフチ・オウチ |
生薬名: | クレンピ(苦楝皮)・クレンシ(苦楝子) |
漢字表記: | 栴檀 |
原産: | ヒマラヤ原産 |
学名: | Melia azedarach L. |
英名: | chinaberry |
属: | センダン属 |