健康に対する意識の向上や医療の進歩と共に、代替療法や副作用の報告が比較的少ない免疫療法など新たな手法が誕生しています。
代替療法や免疫療法などは従来の方法とは別の角度からアプローチするものであり、これからもさらなる進化が期待されます。これらの療法や強い身体作りに取り組む上で重要といえるのが免疫です。
例えば体内にある免疫の働きを応用したものが免疫療法であり、身近な病を防ぐための予防接種などにも活かされています。健康に欠かせない役割を持っていますが、生活習慣などの影響により免疫の機能が弱まると病の防御ができず、インフルエンザなどに感染してしまうのです。
身近な病の代表的な存在であり、毎年11月頃から流行を見せるインフルエンザ。感染者が短期間で増加するのが特徴で、1~3月頃に流行のピークを迎えます。そもそもインフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3種類があり、流行するのは主にA型かB型のいずれかになります。
A型
他と比べても症状が激しく、38度を超える発熱や関節痛、筋肉痛、喉の痛みなどが特徴のインフルエンザウイルスです。通常、インフルエンザに一度でもかかると、回復する過程で免疫が作られます。
ところがA型はウイルスの形が進化するため免疫が機能しにくく、ワクチンの予想も立てにくい側面があります。
B型
お腹を下す症状が特徴で、人同士でしか感染しないインフルエンザウイルスです。毎年流行を見せますが、A型のように爆発的な大流行はあまりないと考えられています。
C型
鼻水が出る程度の症状しかなく、感染してもインフルエンザと気づかない方も少なくありません。これは感染するのが4歳以下の幼児がほとんどであり、体内にできた免疫が生涯続くものと考えられているからです。
大人の多くが免疫を持っているため、A型やB型と違って流行することはありません。
3種類のインフルエンザウイルスがある中でA型の流行が著しいのは、進化したウイルスに対して用意していたワクチンの効果があまり出ないケースがあるからです。
もちろん、毎年シーズン前には流行が予測されるウイルスに合わせたワクチンを開発していますが、すでに他の固体や別種の動物から発生したウイルスと結びつき、強力な病原性を持つウイルスになっている可能性も否定できません。
そのため、ワクチンを打ってもインフルエンザに感染する人が出てくるのです。
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